「個人」と「個々人」の違いは?意味・使い分けを例文でわかりやすく解説

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意味・読み・違い

「個人」と「個々人」は、どちらも人を表す言葉なので、違いが分かりにくいですよね。

文章を書いているときに、「個人の考え」と「個々人の考え」は同じ意味なのか、どちらを選べば自然なのかと迷うこともあるでしょう。

この2つは似ていますが、注目している範囲が少し異なります。

「個人」は、組織や集団とは別の一人の人を表す言葉です。一方、「個々人」は、ある集団を構成している一人ひとりに目を向けるときに使います。

違いを知っておくと、会話だけでなく、メールや案内文、仕事で使う文章も自然に整えやすくなりますよ。

この記事では、「個人」と「個々人」の意味や使い方を、比較表や例文とともに分かりやすく解説します。似ている表現への言い換え方や、使うときに迷いやすいポイントも紹介するので、ぜひ文章作りに役立ててください。

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  1. 「個人」と「個々人」の違いを簡単にいうと
    1. 個人は独立した一人の人を表す
    2. 個々人は集団の中の一人ひとりを表す
    3. 個人と個々人の違いを比較表で確認
  2. 「個人」の意味と使い方
    1. 組織や集団と区別するときに使う
    2. 「個人」を使った例文
    3. 「個人」が使われる代表的な言葉
      1. 個人の意見
      2. 個人の判断
      3. 個人名義
      4. 個人用
      5. 個人差
  3. 「個々人」の意味と使い方
    1. 複数の人を一人ずつ捉えるときに使う
    2. 「個々人」を使った例文
    3. 日常会話では「一人ひとり」のほうが自然な場合もある
  4. 「個人」と「個々人」の使い分け方
    1. 組織や集団との対比なら「個人」
    2. 集団の中の違いを強調するなら「個々人」
    3. 迷ったときは「一人ひとり」に置き換えて判断する
    4. 似た文章でニュアンスを比べる
      1. 「個人の判断」と「個々人の判断」
      2. 「個人の意見」と「個々人の意見」
      3. 「個人の能力」と「個々人の能力」
  5. 「個人」と「個々人」の言い換え表現
    1. 「個人」は「一人の人」や「本人」に言い換えられる
    2. 「個々人」は「一人ひとり」や「各人」に言い換えられる
    3. 文章の硬さに合わせて表現を選ぶ
  6. 「個人」と「個々人」に関するよくある疑問
    1. 「個々人それぞれ」は意味が重なる?
    2. 「個々人の方々」は自然な言い方?
    3. 「個人個人」と「個々人」はどう違う?
    4. 「各個人」と「個々人」は同じ意味?
    5. ビジネス文書ではどちらを使えばよい?
  7. まとめ|一人の立場なら「個人」、一人ひとりなら「個々人」

「個人」と「個々人」の違いを簡単にいうと

「個人」と「個々人」の違いは、一人の人を独立した存在として見るか、集団の中の一人ひとりとして見るかにあります。

まずは、それぞれの意味を簡単に整理してみましょう。

個人は独立した一人の人を表す

「個人」は、会社や団体、家族などの集団とは分けて、一人の人を独立した存在として表す言葉です。

たとえば、「法人ではなく個人で申し込む」という文章では、会社などの組織ではなく、一人の人として手続きをすることを意味します。

また、「これは個人の意見です」と言う場合は、会社やグループ全体の考えではなく、その人自身の考えであることを示しています。

組織や集団との対比があるときは、「個人」が自然になりやすいと覚えておくと分かりやすいですよ。

個々人は集団の中の一人ひとりを表す

「個々人」は、複数の人がいることを前提として、その集団を構成する一人ひとりに目を向ける表現です。

たとえば、「個々人の希望を確認する」という文章では、参加者や社員などをひとまとめにするのではなく、それぞれの人の希望を個別に確認することを表します。

「個人」が一人の人そのものを指すのに対し、「個々人」には「複数の人を一人ずつ見る」というニュアンスが含まれています。

そのため、全員が同じではなく、考え方や事情、能力などに違いがあることを伝えたい場面で使いやすい言葉です。

個人と個々人の違いを比較表で確認

比較する項目 個人 個々人
基本的な意味 独立した一人の人 集団の中の一人ひとり
注目する点 組織やほかの人との区別 それぞれの違いや個別性
前提となる人数 一人でも使える 複数の人がいることを前提にする
よく使う場面 個人の意見、個人契約、個人名義 個々人の判断、個々人の能力、個々人の事情
言葉の印象 日常的で幅広く使える やや硬く、文章向き

大まかに分けると、「一人の立場」を示すなら個人、「一人ひとりの違い」に注目するなら個々人です。

ただし、文章によってはどちらを使っても意味が通る場合があります。そのときは、何を強調したいのかを考えて選ぶと自然ですよ。

「個人」の意味と使い方

ここからは、「個人」の意味をもう少し詳しく見ていきましょう。

「個人」は日常会話から仕事の文章まで幅広く使われるため、比較的なじみのある言葉です。

組織や集団と区別するときに使う

「個人」は、会社や団体、チームなどと区別して、一人の人を示すときによく使われます。

たとえば、「会社としての意見ではなく、個人としての考えです」と伝える場合、組織の立場と本人の立場を分けています。

ほかにも、次のような対比で使われることがあります。

  • 会社と個人
  • 団体と個人
  • 家族全体と個人
  • チームと個人
  • 公的な立場と個人の立場

このように、「個人」は単に一人の人を指すだけでなく、集団に属していても、その人自身を独立して捉えるという意味合いがあります。

身近な例で考えると、「家族旅行の予定は家族全員で決めるが、持ち物は個人で準備する」といった使い方ができます。

家族という集団ではなく、一人ずつ自分の持ち物を用意するという意味ですね。

「個人」を使った例文

「個人」を使った文章には、次のようなものがあります。

  • この意見は、会社を代表するものではなく、あくまで個人の考えです。
  • 参加費は、グループ単位ではなく個人ごとに支払います。
  • こちらの商品は、法人だけでなく個人でも購入できます。
  • 仕事用とは別に、個人で使用するメールアドレスを用意しました。
  • 今回の発表では、チームの成績と個人の成果を分けて評価します。
  • 個人の好みによって、使いやすいと感じる機能は異なります。
  • この場所は、商用ではなく個人で楽しむ範囲で利用できます。

例文を見ると、「組織ではなく一人の人」「全体ではなく本人」という意味で使われていることが分かりますよね。

また、「個人の好み」「個人の考え」のように、その人に属するものを表す言い方もよく見られます。

「個人」が使われる代表的な言葉

「個人」は、ほかの言葉と組み合わせて使われることも多いです。

代表的なものを確認してみましょう。

個人の意見

会社やグループを代表した考えではなく、その人自身の考えを表します。

「あくまで個人の意見ですが」と前置きすると、全体の総意ではないことを伝えられます。

個人の判断

周囲から一律に決められるのではなく、本人が自分で判断することを表します。

ただし、「個々人の判断」とした場合は、複数いる人がそれぞれ別々に判断する意味が強くなります。

個人名義

会社や団体の名前ではなく、一人の人の名前で登録や契約を行うことを示します。

この記事では言葉の使い方として触れていますが、契約や手続きの詳しい条件は、利用するサービスの案内を確認してください。

個人用

仕事や共有目的ではなく、一人で使うものを表します。

「個人用のパソコン」「個人用の手帳」など、日常でも使いやすい表現です。

個人差

人によって違いがあることを表します。

「感じ方には個人差があります」のように使われますが、健康や体調に関わる内容では、根拠なく効果を断定しないことが大切です。

「個人」は、組織との区別だけでなく、その人に属する考えや好みを表すときにも使われます。

「個々人」の意味と使い方

続いて、「個々人」の意味を確認していきます。

「個々人」は日常会話よりも、説明文やビジネス文書、案内文などで見かけることが多い表現です。

複数の人を一人ずつ捉えるときに使う

「個々人」は、複数の人をひとまとめにせず、一人ずつ別の存在として捉える言葉です。

たとえば、同じ職場で働く人でも、得意な仕事や生活環境、考え方は異なりますよね。

そのような違いを踏まえて、「社員個々人に合った働き方を考える」と表現できます。

この場合、社員全体に共通する一つの働き方ではなく、それぞれの社員に合わせるという意味です。

「個々人」には、全員を同じものとして扱わず、それぞれの事情や特徴を見るというニュアンスがあります。

そのため、次のような言葉と組み合わせやすいです。

  • 判断
  • 希望
  • 価値観
  • 能力
  • 事情
  • 役割
  • 目標
  • 考え方

どれも、人によって異なる可能性があるものですよね。

「個々人」を使った例文

「個々人」を使った自然な例文を紹介します。

  • 参加者個々人の希望を確認したうえで、日程を調整します。
  • 働きやすい環境は、個々人の生活状況によって異なります。
  • 一つの方法に決めつけず、個々人に合う進め方を考えることが大切です。
  • 個々人が持っている経験を生かせるように、役割を分担しました。
  • チーム全体の目標だけでなく、個々人の目標も設定します。
  • 物事の受け止め方は、個々人の価値観に左右されることがあります。
  • 個々人の事情を踏まえながら、無理のない予定を立てました。

「個人」を使った例文よりも、複数の人の存在が見えやすいのが特徴です。

たとえば、「個々人の希望」と言うと、数人または大勢いる中で、それぞれ異なる希望を持っていることが伝わります。

日常会話では「一人ひとり」のほうが自然な場合もある

「個々人」は間違った表現ではありませんが、少し硬い印象があります。

そのため、家族や友人との会話、子ども向けの案内などでは、「一人ひとり」に置き換えたほうが親しみやすくなることもあります。

たとえば、次の2つを比べてみましょう。

個々人の気持ちを大切にしましょう。

一人ひとりの気持ちを大切にしましょう。

意味はほぼ同じですが、後者のほうが柔らかく、相手に寄り添う印象がありますよね。

一方、社内資料や調査結果など、客観性を持たせたい文章では、「個々人」のほうが合うことがあります。

難しい言葉を使えば文章が立派になるわけではありません。

読者や相手に合わせて、伝わりやすい言葉を選ぶことが大切です。

「個人」と「個々人」の使い分け方

意味を理解しても、実際に文章を書くと迷うことがありますよね。

ここでは、「個人」と「個々人」を選ぶときの判断基準を紹介します。

組織や集団との対比なら「個人」

会社やチーム、団体などと一人の人を分けて考える場合は、「個人」を使うと自然です。

たとえば、次のような文章です。

  • 団体ではなく、個人で申し込みます。
  • これは会社の方針ではなく、個人の見解です。
  • 共有用ではなく、個人用のアカウントを作成します。

これらの文章では、複数人の違いを強調しているわけではありません。

組織や全体から切り分けた一人を示しているため、「個人」が合っています。

集団の中の違いを強調するなら「個々人」

複数人の考え方や事情がそれぞれ異なることを示したい場合は、「個々人」が向いています。

  • 個々人の得意分野を生かして役割を決めます。
  • 個々人の都合を確認しながら予定を組みます。
  • 個々人が自分に合った方法を選びます。

いずれも、全員に同じ対応をするのではなく、一人ずつ違いがあることを前提にしています。

複数いる人を「一人ずつ見る」場面では、「個々人」がしっくりきます。

迷ったときは「一人ひとり」に置き換えて判断する

どちらを使えばよいか迷ったら、「一人ひとり」に置き換えてみましょう。

置き換えて意味が自然に通る場合は、「個々人」を使える可能性が高いです。

たとえば、次の文章を見てください。

個々人の希望を聞く。

一人ひとりの希望を聞く。

どちらも自然ですよね。この場合は「個々人」を使えます。

一方、次の文章はどうでしょうか。

法人ではなく個人で契約する。

法人ではなく一人ひとりで契約する。

後者は意味が少し変わってしまいます。

この文章では、法人と一人の人を対比しているため、「個人」が適切です。

「一人ひとり」に言い換えられるか確認する方法は、迷ったときに使いやすい判断基準です。

似た文章でニュアンスを比べる

「個人」と「個々人」は、同じ名詞と組み合わせられることがあります。

ただし、伝わるニュアンスは同じではありません。

「個人の判断」と「個々人の判断」

個人の判断は、組織や周囲の判断ではなく、本人が判断することを表します。

個々人の判断は、複数の人が、それぞれ自分で判断することを表します。

たとえば、会社の方針ではなく本人に決めてもらうなら「個人の判断」、参加者全員が自分で決めるなら「個々人の判断」が自然です。

「個人の意見」と「個々人の意見」

個人の意見は、組織やグループを代表しない一人の意見です。

個々人の意見は、複数人がそれぞれ持っている意見を指します。

「私は個人の意見として賛成です」と言う場合は一人の立場を示しています。

「会議では個々人の意見を聞きました」と言う場合は、参加者一人ひとりの意見を聞いたことになります。

「個人の能力」と「個々人の能力」

個人の能力は、集団の力ではなく、一人が持っている能力に注目した言い方です。

個々人の能力は、複数の人がそれぞれ持つ異なる能力を示します。

チーム全体の実力と比べるなら「個人の能力」、メンバーごとの得意分野を見るなら「個々人の能力」が合います。

「個人」と「個々人」の言い換え表現

同じ言葉が続くと文章が硬くなったり、単調に感じられたりしますよね。

そのようなときは、意味に合った別の表現へ言い換えると読みやすくなります。

「個人」は「一人の人」や「本人」に言い換えられる

「個人」は、文章の内容に応じて「一人の人」「本人」「その人自身」などに言い換えられます。

たとえば、次のように変えられます。

  • 個人の考えを尊重する
    →その人自身の考えを尊重する
  • 個人で申し込む
    →一人の名義で申し込む
  • 個人の判断に任せる
    →本人の判断に任せる
  • 個人が所有するもの
    →一人の人が所有するもの

ただし、「個人情報」「個人差」のように、決まった形で使われる言葉は、無理に言い換えると不自然になることがあります。

言い換えたことで元の意味が変わらないか、文章全体を読み直しましょう。

「個々人」は「一人ひとり」や「各人」に言い換えられる

「個々人」は、「一人ひとり」や「各人」と近い意味を持っています。

ただし、文章から受ける印象には少し違いがあります。

表現 印象 使いやすい場面
個々人 客観的でやや硬い 説明文、報告書、ビジネス文書
一人ひとり 柔らかく親しみやすい 日常会話、案内文、読み手に寄り添う文章
各人 簡潔で事務的 指示文、規則、短い案内

たとえば、「個々人の状況に配慮します」は、落ち着いた客観的な文章です。

「一人ひとりの状況に寄り添います」とすると、温かみのある印象になります。

「各人で準備してください」と書けば、短く明確な指示になります。

文章の硬さに合わせて表現を選ぶ

言葉は、正しいか間違っているかだけで選ぶものではありません。

文章の目的や読む相手に合わせることも大切です。

たとえば、子どもや幅広い年代の人が読む文章では、「個々人」より「一人ひとり」のほうが理解しやすいことがあります。

反対に、調査結果や業務報告など、感情を抑えて客観的に書きたい場合は、「個々人」がなじみやすいでしょう。

次のように考えると選びやすくなります。

  • 柔らかく伝えたい:一人ひとり
  • 客観的に説明したい:個々人
  • 一人の立場を示したい:個人
  • 簡潔に指示したい:各人

意味が似ていても、文章の雰囲気に合う表現を選ぶことで、読みやすさは大きく変わります。

「個人」と「個々人」に関するよくある疑問

最後に、「個人」と「個々人」を使うときに迷いやすい疑問をまとめます。

「個々人それぞれ」は意味が重なる?

「個々人」には、すでに「一人ひとり」「それぞれの人」という意味が含まれています。

そのため、「個々人それぞれ」は意味が重なって聞こえることがあります。

たとえば、次の文章です。

個々人それぞれが希望を伝えてください。

意味は伝わりますが、次のどちらかにするとすっきりします。

  • 個々人が希望を伝えてください。
  • それぞれが希望を伝えてください。

同じ意味を持つ言葉を重ねすぎると、文章がくどく見える場合があります。

ただし、話し言葉では強調のために使われることもあり、必ずしも意味が通じない表現ではありません。

ブログや案内文では、読みやすさを優先して整理するとよいでしょう。

「個々人の方々」は自然な言い方?

「個々人」と「方々」は、どちらも複数の人を意識させる表現です。

そのため、「個々人の方々」とすると、やや回りくどく感じられることがあります。

次のように言い換えると自然です。

  • 個々人の意見
  • 参加者の方々の意見
  • 一人ひとりの意見

丁寧に書こうとして「方々」を足したくなることもありますよね。

しかし、「個々人」自体が人を示す言葉なので、無理に敬意を加えようとせず、文章全体の表現を整えるほうが自然です。

「個人個人」と「個々人」はどう違う?

「個人個人」という言い方も、一人ひとりを表す目的で使われることがあります。

意味としては「個々人」と近いものの、文章では「個々人」や「一人ひとり」のほうが一般的で、読みやすいでしょう。

たとえば、次の文章を比べてみます。

  • 個人個人の考えを尊重します。
  • 個々人の考えを尊重します。
  • 一人ひとりの考えを尊重します。

1つ目でも意味は伝わりますが、少し話し言葉に近く、言葉を繰り返している印象があります。

客観的な文章なら「個々人」、柔らかく伝えるなら「一人ひとり」が使いやすいですよ。

「各個人」と「個々人」は同じ意味?

「各個人」と「個々人」は、どちらも複数いる人を一人ずつ捉える表現です。

意味は近いですが、使われ方には少し違いがあります。

「各個人」は、一人ずつを順番に区別するような印象があり、事務的な文章や制度の説明などで使われることがあります。

一方、「個々人」は、それぞれの考え方や事情、能力など、個別の違いに注目するときに使いやすい表現です。

たとえば、次のように使えます。

  • 書類は各個人で保管してください。
  • 個々人の価値観を尊重することが大切です。

「各個人」は行動の単位を一人ずつ分ける印象、「個々人」は人による違いを見る印象と考えると分かりやすいでしょう。

ビジネス文書ではどちらを使えばよい?

ビジネス文書でも、基本的な使い分けは同じです。

会社や部署などの組織と、一人の社員を分けて考える場合は「個人」を使います。

  • 会社の見解ではなく、個人の意見です。
  • 業務用とは別に、個人用の端末を使用します。

社員や参加者など、複数人の事情や能力に目を向ける場合は「個々人」が向いています。

  • 社員個々人の目標を設定します。
  • 個々人の状況に応じて、作業を調整します。

ただし、相手に分かりやすく伝えることが最優先です。

社内向けの案内文であっても、「個々人」が硬すぎると感じる場合は、「一人ひとり」や「それぞれ」に言い換えて問題ありません。

ビジネス文書では難しい言葉を選ぶより、意味が誤解なく伝わる表現を選ぶことが大切です。

まとめ|一人の立場なら「個人」、一人ひとりなら「個々人」

「個人」と「個々人」は、どちらも人を表しますが、言葉が向いている場面は異なります。

「個人」は、会社や団体などと区別された一人の人を表す言葉です。「個々人」は、複数いる人の中から、一人ひとりに目を向けるときに使います。

使い分けに迷ったときは、次のように考えてみてください。

  • 組織や集団と一人を分けるなら「個人」
  • 複数人の違いや事情を見るなら「個々人」
  • 「一人ひとり」に置き換えられるなら「個々人」
  • 柔らかく伝えたいなら「一人ひとり」も使える

たとえば、「個人の意見」は組織を代表しない一人の意見を表します。

一方、「個々人の意見」は、複数の人がそれぞれ持っている意見を意味します。

似た言葉だからこそ、文章の中で何を強調したいのかを考えることが大切ですよね。

意味が重なる言葉を重ねたり、必要以上に硬い表現を使ったりすると、読みにくくなることがあります。

言葉の正しさだけにこだわらず、読む人にすっと伝わるかどうかも確認してみてください。

「一人の立場なら個人、集団の一人ひとりなら個々人」と覚えておけば、文章を書くときに迷いにくくなります。

メールや案内文、ブログなどで言葉を選ぶ際には、今回紹介した比較や例文を参考に、場面に合った自然な表現を使ってみてください。

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