「内祝いに肉を贈るのは非常識と思われない?」「生ものだから、かえって相手を困らせないか心配」と迷っていませんか。
内祝いに肉を選ぶこと自体は、非常識ではありません。特別感があり、家族で楽しみやすい肉は、お祝いへの感謝を伝える贈り物として選択肢のひとつになります。
ただし、肉は好みが分かれるほか、冷蔵・冷凍での保存が必要な商品も多いため、相手の家族構成や食習慣、受け取りやすい日時まで考えて選ぶことが大切です。
この記事では、内祝いに肉を贈るときに非常識と思われないための選び方や、金額・のし・メッセージなどの基本的なマナーをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 内祝いに肉を贈っても非常識ではない理由
- 肉ギフトを避けたほうがよいケース
- 家族構成や好みに合わせた種類・量の選び方
- 冷蔵・冷凍・カタログギフトの選び分け
- 内祝いの金額とのし・メッセージの基本
内祝いに肉を贈るのは非常識ではない

結論からいうと、内祝いに肉を贈ること自体は非常識ではありません。
肉は普段より少しぜいたくな食事を楽しめるため、お祝いのお返しにふさわしい特別感があります。
すき焼き用やしゃぶしゃぶ用、ステーキ、焼肉用など種類も多く、相手の好みや家族構成に合わせて選びやすいのもメリットです。
一方で、どの家庭にも肉が喜ばれるとは限りません。
「高級なお肉を贈れば間違いない」と考えるのではなく、相手が無理なく受け取れて、おいしく楽しめるかを基準に選びましょう。
目上の人や親戚への内祝いにも選べる
職場の上司や年上の親戚など、目上の方への内祝いに肉を選んでも問題はありません。
ただし、親しい友人へのプレゼント感覚で選ぶより、贈答用として包装やのしに対応した商品を選ぶと、きちんとした印象になります。
特に目上の方へ贈る場合は、
- 贈答用として包装されている
- 産地や内容がわかりやすい
- 保存方法が明記されている
- のしやメッセージカードに対応している
といった点を確認すると選びやすいでしょう。
「肉だから失礼」というよりも、相手を考えずに選ぶことのほうが失礼になりやすいと考えるとわかりやすいです。
非常識と思われやすいのは相手への配慮が足りないケース
肉の内祝いで気をつけたいのは、品物そのものよりも贈り方です。
たとえば、冷凍庫に入りきらないほど大量の肉を突然送ったり、旅行中の相手に賞味期限の短い冷蔵品を届けたりすると、受け取った側を困らせてしまうことがあります。
次のようなケースでは注意しましょう。
- 相手が肉を食べるか確認せずに贈る
- 家族人数に対して量が多すぎる
- 賞味期限の短い冷蔵品を突然送る
- 冷凍庫を大きく占領する商品を連絡なく送る
- 相手が避けている食材を確認せずに選ぶ
反対に、相手の好みや生活に合わせて選び、必要に応じて受け取り日時を確認しておけば、肉は気持ちの伝わる内祝いになります。
肉を贈る前に好みと家族構成を確認する

肉の内祝いを選ぶときに最も大切なのは、相手が食べられるものを、食べ切りやすい量で贈ることです。
高級ブランドや見た目の豪華さだけで選ぶ前に、相手の好みや家族構成を思い浮かべてみましょう。
肉の種類や食習慣をさりげなく確認する
ひと口に肉といっても、牛肉・豚肉・鶏肉では好みが異なります。
牛肉が好きな方もいれば、脂の多い肉が苦手な方や、普段あまり肉を食べない方もいます。
また、食習慣などの理由から特定の食品を避けている場合もあるため、相手の事情がわからないときは注意が必要です。
親しい間柄なら、
「牛肉と豚肉ならどちらをよく食べる?」
「すき焼きと焼肉ならどちらが好き?」
など、日常会話の中で聞いておくと自然です。
相手の食事について詳しく聞きにくい場合は、肉にこだわらず、別の内祝いを検討するのも失礼ではありません。
一人暮らしや夫婦二人なら少量を選ぶ
肉ギフトは量が多いほど豪華に見えますが、内祝いでは必ずしも大容量が喜ばれるとは限りません。
一人暮らしや夫婦二人暮らしの方には、少量でも質のよいものを選ぶと扱いやすくなります。
たとえば、一度または数回の食事で無理なく楽しめる量なら、食べる予定を立てやすく、保存場所にも困りにくいでしょう。
高齢のご夫婦などへ贈る場合も、ボリュームより食べ切りやすさを優先するのがおすすめです。
家族が多い場合は小分け包装が便利
子どものいる家庭や家族人数の多い家庭では、家族で楽しめる量を選びましょう。
ただし、一度に大量の肉が入った商品より、複数のパックに分かれたもののほうが使いやすい場合があります。
小分け包装なら、
- 必要な分だけ使える
- 複数回の食事に分けられる
- 家族の予定が合わない日にも使いやすい
- 解凍する量を調整しやすい
といったメリットがあります。
総量だけでなく「何回くらいに分けて食べられるか」まで確認すると、相手にとって使いやすい肉ギフトを選びやすくなります。
相手が調理しやすい肉の種類を選ぶ
肉の内祝いでは、ブランドや部位だけでなく、受け取ったあとに調理しやすいかも重要です。
相手が普段どのような食事をしているかを想像しながら選びましょう。
| 肉の種類 | 向いている相手・場面 |
|---|---|
| すき焼き・しゃぶしゃぶ用 | 家族で食卓を囲むことが多い家庭 |
| ステーキ用 | 少人数で特別感を楽しみたい家庭 |
| 焼肉用 | 子どものいる家庭や肉好きの家庭 |
| 薄切り肉 | 日常の料理に幅広く使いたい家庭 |
| ハム・ソーセージなど | 調理の手間を抑えたい方 |
すき焼き・しゃぶしゃぶ用は家族で楽しみやすい
すき焼き用やしゃぶしゃぶ用の肉は、家族で囲む食卓を華やかにしやすく、内祝いらしい特別感があります。
料理の用途がわかりやすいため、受け取った側も献立を決めやすいでしょう。
特に、親戚や子どものいる家庭など、家族そろって食事をする機会がありそうな相手に向いています。
ステーキは人数に合った枚数を選ぶ
ステーキ肉は見た目の存在感があり、少しぜいたくな気分を楽しめる肉ギフトです。
ただし、家族4人なのに2枚だけ届くなど、人数と枚数が合わないと扱いにくくなることがあります。
夫婦二人や一人暮らしなど、人数がわかっている相手には選びやすいでしょう。
家族が多い場合は、ステーキより焼肉用やすき焼き用など、取り分けやすい肉のほうが向いていることもあります。
焼肉用や薄切り肉は普段の食卓にも使いやすい
焼肉用や薄切り肉は比較的使い道が多く、内祝いとしても選びやすい種類です。
焼肉としてそのまま楽しめるほか、薄切り肉なら炒め物や煮物などにも使えます。
相手が肉好きだとはわかっているものの、具体的な料理の好みまではわからない場合にも候補になります。
「何に使えばよいかわからない」と迷わせにくい肉を選ぶことも、相手への心配りです。
忙しい相手には加工肉も選択肢
料理にあまり時間をかけられない方には、ハムやソーセージ、ローストビーフなども選択肢になります。
切ったり温めたりするだけで食卓に出しやすく、朝食や夕食、お弁当などにも使いやすい点がメリットです。
ただし、加工肉は味付けや原材料の好みが分かれることもあります。
相手の好みがある程度わかっている場合に選ぶと安心です。
冷蔵・冷凍・カタログギフトは受け取りやすさで選ぶ

肉の内祝いでは、商品そのものだけでなく、どのような状態で届くかも確認しておきましょう。
冷蔵品・冷凍品・カタログギフトには、それぞれ向いているケースがあります。
| タイプ | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 冷蔵 | 届いてから比較的早く楽しめる | 賞味期限と在宅予定を確認する |
| 冷凍 | 予定に合わせて保存しやすい | 冷凍庫の空きに配慮する |
| 肉のカタログギフト | 相手が商品や時期を選びやすい | 申し込みの手間や期限を確認する |
冷蔵品は受け取れる日を確認する
冷蔵の肉は、冷凍品に比べて賞味期限が短い商品もあります。
そのため、旅行や出張などで相手が不在になりそうな時期に突然送るのは避けたほうがよいでしょう。
「内祝いを送りたいのですが、○日ごろのお受け取りは大丈夫ですか」
と事前にひとこと確認しておけば安心です。
肉を贈ることまで伝えたくない場合でも、「冷蔵便が届く予定です」と知らせておけば、相手も予定を立てやすくなります。
冷凍品は保存しやすいが冷凍庫への配慮が必要
冷凍の肉は、受け取ったあとすぐに食べなくても保存しやすく、忙しい方にも向いています。
一方で、大きな箱や大量の商品は冷凍庫を圧迫することがあります。
特に年末年始など冷凍庫に食品が増えやすい時期は、量の多い冷凍肉を突然届けると困らせてしまう可能性があります。
冷凍品を選ぶなら、コンパクトな包装や小分けタイプを選ぶと扱いやすいでしょう。
好みがわからないなら肉のカタログギフトも便利
「肉を贈りたいけれど、牛肉と豚肉のどちらが好きかわからない」
「家族の人数はわかるけれど、いつ食べてもらえるかわからない」
という場合は、肉のカタログギフトも便利です。
相手自身が好きな商品を選べるほか、申し込む時期をある程度調整できるため、受け取る側の都合に合わせやすくなります。
一方で、カタログから商品を選び、申し込みをする必要があるため、手続きを負担に感じる方には現物の肉のほうが向いている場合もあります。
好みがわかっているなら現物、好みや受取時期がわからないならカタログと考えると選びやすいでしょう。
内祝いの肉ギフトの金額は3分の1から半額程度を目安にする
内祝いの金額は、一般的にはいただいたお祝いの3分の1から半額程度をひとつの目安として考えられています。
| いただいたお祝い | 内祝いの目安 |
|---|---|
| 5,000円程度 | 1,500~2,500円程度 |
| 10,000円程度 | 3,000~5,000円程度 |
| 30,000円程度 | 10,000~15,000円程度をひとつの目安に検討 |
ただし、必ず半額にしなければならないという意味ではありません。
両親や祖父母など、近しい家族から高額なお祝いをいただいた場合は、相手がお返しを期待していないこともあります。
地域や家族の慣習もあるため、高額なお祝いへのお返しで迷った場合は、家族に確認すると安心です。
高額すぎる肉を返すとかえって気を遣わせることも
内祝いだからといって、いただいたお祝いに負けないほど豪華な肉を用意する必要はありません。
高額すぎるお返しは、相手に「こんなに返してもらわなくてもよかったのに」と気を遣わせることがあります。
金額だけで豪華さを考えるのではなく、
- 相手が食べ切れる量か
- 家族構成に合っているか
- 調理しやすいか
- 保存しやすいか
まで含めて選ぶことが大切です。
送料を含めた総額も確認する
肉のギフトは冷蔵便や冷凍便で発送する商品も多く、商品代とは別に送料がかかる場合があります。
注文するときは、
- 商品価格
- 送料
- 包装料
- のしやメッセージカードの料金
を確認しておきましょう。
複数の相手へ内祝いを送る場合は、配送先ごとに送料が発生することもあります。
予算を大きく超えないためにも、商品価格ではなく支払総額で比較すると選びやすくなります。
出産・結婚など内祝いの目的に合わせて選ぶ
同じ肉ギフトでも、出産内祝い・結婚内祝いなど、贈る目的によって選び方を少し変えると、より自然な贈り物になります。
出産内祝いは家族で楽しみやすいものを
出産内祝いでは、赤ちゃんの誕生を祝ってくれた方へ感謝を伝えます。
相手にも子どもがいる場合は、家族で食べやすい肉を選ぶと喜ばれやすいでしょう。
すき焼き用や焼肉用、ハンバーグなど、食卓に取り入れる場面を想像しやすいものが候補になります。
ただし、相手の家族構成がわからない場合は、子ども向けの商品に寄せすぎる必要はありません。
大人も楽しめる内容で、量や保存のしやすさを重視すると選びやすくなります。
結婚内祝いは上質感のある肉を選びやすい
結婚内祝いでは、新しい門出を祝ってくれた方への感謝を伝えるため、少し上質感のある肉ギフトもよくなじみます。
すき焼き用、しゃぶしゃぶ用、ステーキなど、普段の食卓より少し特別な気分を楽しめるものを選びやすいでしょう。
親族や目上の方へは、華美すぎるものより、包装が整っていて内容がわかりやすい定番の商品を選ぶと落ち着いた印象になります。
のしとメッセージを整えて丁寧に贈る

肉の内容がよくても、内祝いとして贈るなら、のしや名入れなどの基本的なマナーも確認しておきましょう。
| 内祝い | 水引 | 表書き |
|---|---|---|
| 出産内祝い | 蝶結び | 内祝・出産内祝 |
| 入学内祝い | 蝶結び | 内祝 |
| 結婚内祝い | 結び切り・あわじ結び | 内祝・寿 |
出産内祝いは赤ちゃんの名前を入れる
出産内祝いでは、一般的に水引の下へ赤ちゃんの名前を入れます。
読み方がわかりにくい名前の場合は、ふりがなを付けると親切です。
結婚内祝いの場合は夫婦の姓や連名など、贈る状況に合った形にします。
販売店で用途を「出産内祝い」「結婚内祝い」などと指定すると、適したのしを案内してもらえることもあります。
短いメッセージを添えると気持ちが伝わりやすい
配送で内祝いを贈る場合は、短いメッセージカードを添えると、品物だけを送るより感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
たとえば、
- このたびは温かいお祝いをありがとうございました。
- 心ばかりの品をお贈りいたします。皆さまでお楽しみいただければ幸いです。
- おかげさまで元気に過ごしております。今後ともよろしくお願いいたします。
など、簡潔な内容で十分です。
出産内祝いであれば、「おかげさまで元気に育っています」と赤ちゃんの近況を一言添えてもよいでしょう。
肉を送るときは到着予定を知らせておく
冷蔵・冷凍の肉を贈る場合は、発送前または発送後に到着予定を伝えておくと親切です。
たとえば、
「内祝いの品をお送りしました。○日ごろに冷凍便で届く予定です」
と伝えるだけでも、相手は冷凍庫を空けたり、在宅時間を調整したりしやすくなります。
内祝いに肉を選んで「非常識だったかも」と心配されるケースの多くは、肉そのものではなく、こうした受け取りへの配慮が不足している場合です。
相手が受け取った後まで想像して贈ることが、肉の内祝いでは大切なマナーといえるでしょう。
まとめ
内祝いに肉を贈るのは非常識なのではないかと心配になるかもしれませんが、肉を選ぶこと自体が失礼にあたるわけではありません。
大切なのは、豪華さだけで選ばず、相手の好みや家族構成、食べ切れる量、保存のしやすさまで考えることです。
- 内祝いに肉を選ぶこと自体は非常識ではない
- 相手が肉を食べるか、好みや食習慣をできる範囲で確認する
- 一人暮らしや少人数家庭には少量、家族が多い場合は小分けが便利
- すき焼き・焼肉・薄切りなど、調理しやすい種類を選ぶ
- 冷蔵品は在宅予定、冷凍品は冷凍庫の空きに配慮する
- 好みや受取時期がわからない場合は肉のカタログギフトも選択肢
- 金額はいただいたお祝いの3分の1から半額程度を目安にする
- 内祝いの目的に合わせて、のしやメッセージも整える
肉は特別感があり、家族の食卓を少し華やかにしてくれる贈り物です。
「肉を贈って大丈夫かな」と品物だけを気にするより、相手が受け取りやすく、おいしく楽しめる形になっているかを考えてみてください。
相手に合う種類と量を選び、必要であれば配送日時を確認し、のしと短いメッセージを添えるだけでも印象は大きく変わります。
贈る側の気持ちだけでなく、受け取る側の暮らしにも目を向けることで、肉の内祝いは非常識どころか、感謝が伝わる心のこもった贈り物になるでしょう。
