文章を書いているとき、「すると伴に」と「するとともに」のどちらを使えばよいのか、迷うことはありませんか。
漢字の「伴」には「一緒に行く」「付き従う」といった意味があるため、「すると伴に」でも意味が通じそうに見えますよね。しかし、普段目にする文章では「するとともに」と書かれていることが多く、「伴に」と書くと誤字だと思われないか心配になる方もいるでしょう。
結論からいうと、二つの行動や変化をつなぐ場合は「するとともに」と書くのが自然です。
「伴」という漢字を使いたい場合は、「変更に伴い」「担当者を伴って」のように、基本的には「伴う」という動詞の形で使います。
この記事では、「すると伴に」が不自然に見える理由をはじめ、「するとともに」「すると共に」「伴う」の違い、ビジネス文書での使い方まで、例文を交えながらわかりやすく解説します。
迷ったときにどの表記を選べばよいのかも整理しているので、メールやブログ、社内文書を書く際の参考にしてくださいね。
「すると伴に」は間違い?最初に結論を確認

「すると伴に」という表記を見たとき、明らかな間違いなのか、それとも使ってよい表現なのか気になりますよね。
まずは細かな違いを説明する前に、文章を書くうえで押さえておきたい結論から確認しておきましょう。
「すると伴に」は一般的な文章では避けたほうがよい
「すると伴に」は、前後の文章によっては言いたい内容を推測できます。しかし、現代の一般的な文章で広く使われている表記とはいいにくく、読む人によっては誤変換や書き間違いに見える可能性があります。
たとえば、次の文章を見比べてみてください。
商品の発送をすると伴に、確認メールを送信します。
商品の発送をするとともに、確認メールを送信します。
一つ目の文章も、おおよその意味はわかります。ただ、「伴に」の部分で一度目が止まり、「この漢字で合っているのかな」と感じる方もいるでしょう。
文章では、意味が推測できるかどうかだけでなく、読み手が迷わず理解できるかも大切です。
ブログ記事、ビジネスメール、案内文、申請書などでは、「すると伴に」という表記は避けたほうが無難です。
自然な表記は「するとともに」
二つの行動を一緒に行う場合や、二つの変化が並行して進むことを表したい場合は、「するとともに」と書くのが自然です。
たとえば、次のように使えます。
- 新しいサービスを開始するとともに、利用方法も見直します。
- 年齢を重ねるとともに、生活のリズムも変わってきました。
- 商品を発送するとともに、メールで追跡番号をお知らせします。
いずれも、「一つのことだけでなく、もう一つのことも同時または関連して進む」という関係を表しています。
接続表現として迷った場合は、ひらがなの「とともに」を選ぶと、やわらかく読みやすい文章になりますよ。
「すると伴に」と書かれる理由
「すると伴に」という表記が使われる背景には、「共に」と「伴う」の意味が近く感じられることが関係していると考えられます。
「共に」には、一緒に行う、同じ状態になるという意味があります。一方、「伴う」にも、一緒に行く、何かに付いて起こるという意味があります。
どちらにも「一緒」「同時」「付随」といった共通するイメージがあるため、「ともに」という音に「伴」の字を当ててもよさそうに思えてしまうのですね。
また、パソコンやスマートフォンの文字入力で、「ともに」を変換した際に候補として表示された漢字を、そのまま選んでしまうこともあります。
ただし、漢字には意味が合っているだけでなく、その言葉として定着している読み方や使い方があります。
「伴」は主に「伴う」「伴って」「伴い」という形で使い、「するとともに」の「ともに」には通常当てません。
「すると伴に」が不自然に見える理由

「伴」という漢字自体が間違っているわけではありません。それでは、なぜ「すると伴に」という並びになると、不自然に感じられるのでしょうか。
ここでは、「伴」という漢字の基本的な使われ方から整理します。
「伴」は通常「伴う」という動詞で使われる
「伴」は、誰かを連れて行くことや、ある出来事に別の変化が付いて起こることを表す漢字です。
一般的な文章では、次のような形で使われます。
- 家族を伴って出席する
- 制度の変更に伴い、手続き方法も変わる
- 成長に伴って、必要な費用が増える
- 危険を伴う作業
「伴って」「伴い」「伴う」の前には、基準となる人、出来事、変化などが置かれます。
たとえば、「制度の変更に伴い」であれば、制度が変わることに付随して、別の出来事が起こるという関係です。
一方、「サービスを開始すると伴に」とすると、「伴」が本来どの言葉を受けているのかがわかりにくくなります。
「伴」は、単独で「ともに」と読ませるよりも、「何かに伴う」という形で使うと意味が伝わりやすくなります。
「伴に」だけでは意味を取りにくい
文章の途中に「伴に」と書かれていると、読み手は「ともに」と読めばよいのか、「伴う」という意味を意識すればよいのか、一瞬判断に迷うことがあります。
特に、スマートフォンの小さな画面では、文章を一字ずつ丁寧に読むとは限りませんよね。流し読みをしているときに見慣れない表記があると、そこで文章の流れが止まりやすくなります。
ブログ記事では、難しい漢字を使うことよりも、最後まで負担なく読めることが重要です。
意味を強調したいからといって、一般的でない漢字を無理に当てるのは避けましょう。
「するとともに」であれば、多くの人が接続表現としてそのまま理解できます。文章の内容に集中してもらうためにも、見慣れた表記を選ぶことが大切ですよ。
「共に」と「伴う」が混ざった可能性がある
「すると伴に」は、「すると共に」と「することに伴い」という二つの表現が混ざって生まれた可能性もあります。
次の二文は、似ているようで関係の示し方が異なります。
- 新制度を開始するとともに、受付窓口を設置します。
- 新制度の開始に伴い、受付窓口を設置します。
一つ目は、「制度の開始」と「窓口の設置」という二つの対応を並べています。
二つ目は、「制度が始まるため、それに合わせて窓口を設置する」という付随関係を表しています。
どちらも似た内容を伝えられますが、文の組み立て方は同じではありません。
「とともに」を使う場合は二つの内容を並べ、「伴い」を使う場合は前の出来事に続く変化を示すと考えると、違いがわかりやすいでしょう。
「するとともに」の意味と使い方
「するとともに」には、いくつかの使い方があります。すべてを難しく覚える必要はありませんが、文章の関係に合わせて使えると、自然でわかりやすい表現になります。
二つの動作を一緒に行う意味
一つ目は、二つの行動をあわせて行うことを表す使い方です。
- 申込書を提出するとともに、本人確認書類も添付してください。
- 商品の状態を確認するとともに、付属品の有無も調べます。
- お客様におわびするとともに、再発防止策をご説明しました。
この場合の「とともに」は、「あわせて」「同時に」「さらに」といった言葉に置き換えられることがあります。
ただし、必ずまったく同じ意味になるわけではありません。文章の雰囲気や、二つの行動の関連性を見ながら選びましょう。
二つの行動が同じ目的に向かっている場合は、「するとともに」が使いやすいですよ。
二つの変化が同時に進む意味
二つ目は、ある変化に合わせて、別の変化も進むことを示す使い方です。
- 利用者が増えるとともに、問い合わせ件数も増加しました。
- 気温が上がるとともに、湿度も高くなってきました。
- 子どもの成長とともに、必要な収納スペースも変わります。
この使い方では、二つの変化が時間の流れに沿って進んでいく様子を表せます。
「Aが変われば、Bも同じように変わる」という関係ですね。
ブログ記事でも、商品の普及、季節の変化、年齢による変化などを説明するときに使いやすい表現です。
ある出来事に続いて別の状態になる意味
「とともに」は、ある出来事をきっかけとして、別の状態へ移っていく場面でも使われます。
- 春の訪れとともに、暖かい日が増えてきました。
- 引っ越しとともに、家具を買い替えました。
- サービスの終了とともに、保存していたデータも見られなくなります。
この場合は、「同じ時期に」「それに合わせて」といった意味合いが含まれます。
ただし、原因と結果を明確に示したい場合は、「伴い」や「ため」を使ったほうがわかりやすいこともあります。
たとえば、「サービス終了とともにデータが消える」よりも、「サービス終了に伴い、データが削除される」としたほうが、終了による影響であることが明確です。
「ともに」「共に」「伴う」の違い

「ともに」と同じ読み方をする表記には、「共に」があります。また、意味の近い言葉として「伴う」も使われます。
それぞれの役割を簡単に整理しておくと、文章を書くときに迷いにくくなりますよ。
「ともに」は読みやすさを重視した表記
ひらがなの「ともに」は、接続表現として使いやすく、文章をやわらかく見せられます。
- 安全性を確認するとともに、使いやすさも比較します。
- 季節が進むとともに、日が短くなってきました。
- 家族とともに新しい生活を始めます。
前後の文脈によって、「同時に」「一緒に」「変化に合わせて」など、少しずつ意味が変わります。
ひらがなにすることで特定の漢字の意味に限定されにくく、文全体を自然につなげられるのが特徴です。
接続表現として使うときは、基本的に「ともに」を選べば大きく迷う必要はありません。
「共に」は人や物事を共有する意味を強調できる
「共に」は、一緒に行動することや、同じ経験、目的、時間などを共有することを表します。
- 仲間と共に目標を目指す
- 家族と共に食卓を囲む
- 地域の人々と共に活動する
- 喜びも悲しみも共に分かち合う
人との結び付きや一体感を少し強く表したい場面では、「共に」がよく合います。
一方、事務的な説明文で「確認すると共に、連絡します」と書くと、やや漢字が目立ち、硬い印象になる場合があります。
間違いとまではいえませんが、読みやすさを優先するなら「確認するとともに、連絡します」とするほうが自然でしょう。
人と人とのつながりを印象付けたいときは「共に」、文章をなめらかにつなぎたいときは「ともに」と考えると選びやすくなります。
「伴う」は同行・付随・変化の関係を表す
「伴う」は、人を連れて行く場合と、ある変化に別の出来事が付いて起こる場合に使います。
人を連れて行く意味では、次のように表現できます。
- 保護者を伴って来場する
- 通訳を伴い、会議に出席する
- 担当者を伴って現地を確認する
変化が付随する意味では、次のように使います。
- 価格改定に伴い、表示内容を変更します。
- 工事に伴って、一部の道路が通行止めになります。
- システム更新に伴う一時的な停止です。
「伴う」は、単に二つの内容を並べるというより、一方の出来事ともう一方の出来事が結び付いていることを示す言葉です。
「するとともに」と「すると共に」はどちらがよい?
「すると伴に」は避けたほうがよいとしても、「するとともに」と「すると共に」のどちらにするか迷うこともありますよね。
この二つは、意味が大きく異なるわけではありません。ただ、使う文章や読みやすさによって、向いている表記が変わります。
接続表現では「するとともに」が読みやすい
行動や変化をつなぐ接続表現では、ひらがなの「するとともに」が読みやすいでしょう。
たとえば、次の文章をご覧ください。
- 作業内容を確認するとともに、終了時刻も記録してください。
- 原因を調査するとともに、今後の対応を検討します。
- 節電を意識するとともに、無理のない温度設定を心がけましょう。
「とともに」が文章のつなぎ役になっているため、ひらがなでも意味が取りやすくなっています。
むしろ漢字にすると、視覚的に少し重く見えることもあります。
Web記事は、パソコンだけでなくスマートフォンから読まれることも多いですよね。漢字が続く文章より、適度にひらがなが含まれている文章のほうが、画面上でも読み進めやすくなります。
「共に」と漢字で書いても意味は通じる
「すると共に」という表記が、すべて誤りというわけではありません。
「共に」は広く使われている漢字表記であり、「一緒に」「同時に」という意味を意識させたい場合に使われることがあります。
ただし、次の二つでは受ける印象が少し異なります。
新サービスを開始するとともに、旧サービスを終了します。
新サービスを開始すると共に、旧サービスを終了します。
どちらも意味は理解できますが、一つ目は自然な接続表現として流れやすく、二つ目は「共」の字が少し強調されて見えます。
一般向けの案内やブログ記事では、特別な意図がなければひらがなのほうがなじみやすいでしょう。
記事やビジネス文書では表記を統一する
「ともに」と「共に」のどちらを選ぶ場合でも、一つの文書内で表記を統一することが大切です。
同じ意味で使っているのに、ある箇所では「ともに」、別の箇所では「共に」と書かれていると、読者は使い分けに意味があるのかと考えてしまいます。
ブログ記事の場合は、執筆前に表記ルールを決めておくと修正が楽ですよ。
- 接続表現は「とともに」に統一する
- 人と一緒に行動する意味を強調するときだけ「共に」を使う
- 付随する変化は「伴い」「伴って」で表す
この3点を基準にすると、記事全体の表記がぶれにくくなります。
ビジネスメールや公用文ではどう書く?

仕事で使う文章は、書き手の個性よりも、読み手が正確に理解できることが優先されます。
特に、案内文や契約に関する文書では、表記の違いが読み手の不安につながることもあります。
ビジネス文書では「するとともに」が無難
ビジネスメールや社内文書では、「するとともに」を使うと自然です。
- 内容を確認するとともに、担当部署へ共有いたします。
- 今後の対応を検討するとともに、原因の調査を進めます。
- ご利用者様へ周知するとともに、Webサイトでもご案内します。
これらの文章では、二つの対応を並行して行うことが伝わります。
「するとともに」はやや改まった表現なので、正式な案内や報告にも使いやすいですよ。
ただし、短いメールで何度も使うと、少し堅苦しく感じられる場合があります。そのときは「あわせて」「また」「同時に」などに置き換えるとよいでしょう。
「すると伴に」は誤記と思われる可能性がある
仕事の文章に「すると伴に」と書くと、受け取った相手が誤変換だと判断する可能性があります。
内容が伝わったとしても、誤字がある文書は確認不足という印象を与えかねません。
特に、取引先へのメール、履歴書、申請書、契約に関する文書では「すると伴に」を使わないようにしましょう。
送信前に「伴に」で文書内を検索し、「ともに」または「伴い」に直せないか確認すると安心です。
長い文章では別の表現に言い換える
「するとともに」は便利な言葉ですが、一文の中に情報を詰め込みすぎる原因になることもあります。
たとえば、次の文章は少し長く感じられます。
原因を調査するとともに、利用者への説明を行うとともに、今後の対策についても検討いたします。
「とともに」が二度続き、どの内容が重要なのかが見えにくくなっていますよね。
次のように文を分けると、読みやすくなります。
原因を調査し、利用者の皆様へ状況をご説明します。あわせて、今後の対策についても検討いたします。
「とともに」を使うのは、一文につき一回程度を目安にするとすっきりします。
もちろん絶対的な決まりではありませんが、同じ接続表現が続いたときは、文章を分けられないか確認してみてください。
「すると伴に」を自然な文章へ直す例文
ここからは、「すると伴に」と書かれた文章を、どのように直せばよいのか具体的に見ていきましょう。
単純に「伴に」を「ともに」へ置き換えるだけでよい場合もあれば、文章全体を整えたほうが自然になる場合もあります。
二つの行動を行う場合
修正前
申込内容を確認すると伴に、本人確認書類を照合します。
修正後
申込内容を確認するとともに、本人確認書類を照合します。
この例では、二つの確認作業を並べているため、「とともに」が適しています。
少しやわらかくするなら、次のようにも書けます。
申込内容を確認し、あわせて本人確認書類も照合します。
社内向けの簡単な連絡なら、「申込内容と本人確認書類を確認します」とまとめてもよいでしょう。
二つの変化が進む場合
修正前
利用者が増えると伴に、寄せられる質問の件数も伸びてきました。
修正後
利用者が増えるとともに、寄せられる質問の件数も伸びてきました。
利用者と問い合わせ件数が並行して増えているため、「とともに」が自然です。
因果関係をはっきり示したい場合は、次のように直せます。
利用者の増加に伴い、寄せられる質問の件数も伸びてきました。
前者は二つの増加を並べる表現、後者は利用者が増えたことによって問い合わせが増えたと示す表現です。
人と一緒に行動する場合
修正前
担当者と伴に会場へ向かいます。
修正後
担当者と共に会場へ向かいます。
または、より日常的に次のように書けます。
担当者と一緒に会場へ向かいます。
「共に」は少し改まった印象があり、「一緒に」は親しみやすい印象です。
お知らせや挨拶文では「共に」、会話に近いメールやブログでは「一緒に」とするなど、文章の雰囲気に合わせるとよいですね。
「伴う」を使ったほうがよい場合
修正前
システムを変更すると伴に、ログイン方法が変わります。
修正例1
システムを変更するとともに、ログイン方法も変更します。
修正例2
システムの変更に伴い、ログイン方法が変わります。
修正例1は、運営側が二つの変更を行うことを並べています。
修正例2は、システム変更の影響でログイン方法が変わることを示しています。
「何と何を並べたいのか」「何が原因で変わるのか」を考えると、適切な表現を選びやすくなりますよ。
「するとともに」を使うときの注意点
「すると伴に」を「するとともに」へ直せば、すべての文章が自然になるとは限りません。
「とともに」は便利だからこそ、使いすぎや意味のずれに注意が必要です。
一つの文に何度も使わない
「とともに」を使うと、二つの情報を一文にまとめられます。ただし、何度も重ねると文章が長くなり、要点がわかりにくくなります。
一文に三つ以上の情報を詰め込み、「とともに」で無理につなげるのは避けましょう。
情報が多いときは、文章を二つに分けるか、箇条書きにする方法がおすすめです。
二つの内容の関係を明確にする
「とともに」で結ぶ二つの内容は、ある程度関連している必要があります。
たとえば、「部屋を掃除するとともに、明日は雨が降る予定です」という文章は、二つの内容につながりがありません。
この場合は、文章を分けるか、別の接続詞を使う必要があります。
「とともに」は、同時に行うこと、同じ方向へ進む変化、関連する対応などを結ぶときに使いましょう。
日常的な文章では「一緒に」も選択肢になる
「とともに」は便利ですが、会話に近い文章では少し堅く見えることがあります。
たとえば、家族や友人への連絡で「明日は母とともに買い物へ行きます」と書くと、少し改まった印象がありますよね。
日常的な文章では、「母と一緒に買い物へ行きます」のほうが自然です。
ブログでも、読者へ親しみやすく語りかけたい場面では、「一緒に確認していきましょう」「あわせて覚えておきましょう」といった表現を取り入れると、文章がやわらかくなります。
「伴い」「伴って」と混同しない
「とともに」と「伴い」は、似た場面で使われるため混同しやすい言葉です。
次の基準を覚えておくとわかりやすいでしょう。
- 二つの行動や変化を並べる:とともに
- 一つの出来事に付随する変化を示す:伴い
例として、「店舗を移転するとともに、営業時間を変更します」は、移転と時間変更という二つの対応を並べています。
一方、「店舗移転に伴い、営業時間を変更します」は、移転を理由として営業時間が変わることを示しています。
原因やきっかけを示したい場合は「伴い」、二つを同じ位置で並べたい場合は「とともに」と考えてみてください。
「すると伴に」に関するよくある質問
最後に、「すると伴に」の表記について迷いやすい点を、よくある質問としてまとめます。
「すると伴に」は誤字ですか?
前後の文脈から意味を推測できるため、まったく通じない表現ではありません。
ただし、「伴」は通常「伴う」という形で使われ、「すると伴に」という表記は一般的とはいいにくいでしょう。
通常の文章では、誤変換や不自然な表記と受け取られる可能性があるため、「するとともに」へ直すのがおすすめです。
「すると共に」と書いても問題ありませんか?
「すると共に」でも意味は伝わります。特に、「一緒に行う」という意味を強く意識させたい場合には使われることがあります。
ただし、接続表現として使う場合は、「するとともに」とひらがなで書くほうが読みやすく、やわらかい印象になります。
ブログや一般向けの案内文では、「するとともに」を基本にするとよいでしょう。
「伴に」という送り仮名は使えますか?
「伴」という漢字には、「とも」や「連れ」といった意味があります。しかし、現代の一般的な文章では、「伴に」を接続表現の「ともに」として使うことは通常おすすめできません。
「伴」は、「伴う」「伴い」「伴って」「伴われる」といった形で使うと自然です。
漢字に「一緒」という意味があるからといって、すべての「ともに」を「伴に」と書けるわけではありません。
「伴い」と「ともに」はどう違いますか?
「伴い」は、一つの出来事に付随して別の変化が起こることを表します。
「ともに」は、二つの行動や変化を同じ位置に並べたり、一緒に進む様子を表したりします。
たとえば、次のように使い分けます。
- 商品の発売とともに、キャンペーンを開始します。
- 商品の発売に伴い、キャンペーンを開始します。
一つ目は、発売とキャンペーン開始が同じ時期に行われることを表しています。
二つ目は、商品の発売に合わせてキャンペーンが始まるという関係です。
迷ったときは、どの表記を選べばよいですか?
文章を確認し、次の順番で考えてみましょう。
- 二つの行動や変化を並べるなら「とともに」
- 人と一緒に行動するなら「共に」または「一緒に」
- 出来事に付随する変化なら「伴い」「伴って」
それでも迷う場合は、無理に「ともに」を使わず、文章を二つに分けても問題ありません。
たとえば、「内容を確認するとともに、担当者へ連絡します」は、「内容を確認します。その後、担当者へ連絡します」と書き換えられます。
難しい表現を選ぶより、読み手が一度で理解できる文章を選ぶことが大切ですよ。
まとめ|「すると伴に」ではなく「するとともに」が自然
「すると伴に」は、漢字の意味から内容を推測できる場合があるものの、一般的な接続表現としては不自然に見えやすい書き方です。
二つの行動や変化をつなぐ場合は、「するとともに」と書くのが自然です。
人と一緒に行動することを強調したいなら「共に」や「一緒に」、ある出来事に付随して別の変化が起こる場合は「伴い」「伴って」を使います。
似た意味を持つ言葉なので、どれを使うか迷ってしまうこともありますよね。そんなときは、「二つの内容を並べるのか」「人と一緒に行うのか」「前の出来事によって変化するのか」を確認してみてください。
ビジネスメールや公的な案内では、「すると伴に」は避け、読み手が迷わない表記を選びましょう。
漢字を多く使うことよりも、誰が読んでも意味をすぐに理解できることが、わかりやすい文章を作る大切なポイントです。

