古文の敬語を勉強していると、「侍り(はべり)は丁寧語」と習った直後に、別の問題では謙譲語として扱われていて、戸惑うことがありますよね。
さらに「候ふ(さぶらふ)」も似た使われ方をするため、「何を基準に見分ければよいの?」「主語が偉い人かどうかを確認するの?」と迷いやすい言葉です。
結論からお伝えすると、侍りや候ふの敬語の種類は、単語だけを見て決めるものではありません。
最初に本動詞か補助動詞かを確認し、本動詞であれば現代語訳と文脈を見て判断します。
この順番を覚えておけば、主語や登場人物が多い文章でも整理しやすくなりますよ。
この記事では、「侍り」と「候ふ」が丁寧語になる場合と謙譲語になる場合を、古文が苦手な方にもわかりやすく解説します。テストで迷ったときに使える確認手順や、間違えやすいポイントもまとめました。
この記事でわかること
・侍りと候ふの敬語の種類
・丁寧語と謙譲語を見分ける順番
・本動詞と補助動詞の違い
・敬意が向けられている相手
・テストで迷ったときの考え方
侍りの敬語の種類は丁寧語と謙譲語

「侍り」の敬語の種類を問われたときは、丁寧語と謙譲語の両方を考える必要があります。
辞書や文法書で侍りを調べると、主に次のような意味が示されています。
| 敬語の種類 | 主な意味 | 現代語訳の例 |
|---|---|---|
| 丁寧語 | 存在や動作を丁寧に述べる | あります・おります・ございます・~ます |
| 謙譲語 | 身分の高い人のそばに控える | お仕えする・おそばに控える |
つまり、侍りを見つけた時点では、まだ敬語の種類は確定しません。
「侍りを見つけたら丁寧語」と丸暗記するのではなく、文中でどのように使われているかを確認することが大切です。
侍りは尊敬語ではないの?
学校で学ぶ古典文法では、侍りは基本的に丁寧語または謙譲語として整理します。
尊敬語は、身分の高い人の動作を直接高める敬語です。一方、謙譲語の侍りは、自分や身分の低い人が高貴な人に仕える意味を表します。
たとえば「帝がおいでになる」のように、帝自身の動作を高めるのであれば尊敬語です。しかし「帝の御前に侍る」であれば、御前に控えている人物を低く表し、帝を高めています。
高貴な人が主語だから尊敬語になる、というわけではありません。
敬語の種類は、誰が登場しているかだけでなく、どの人物の動作をどのように表しているかで判断します。
候ふ(さぶらふ)も考え方はほぼ同じ
「候ふ」は、古文では「さぶらふ」や「そうろう」と読みます。
侍りと同じように、丁寧語として使われる場合と、謙譲語として使われる場合があります。
文章によって表記や読み方は異なりますが、学校古文で敬語の種類を見分けるときは、侍りと候ふを同じグループとして覚えておくと整理しやすいですよ。
まず覚えておきたい基本
侍り・候ふは、丁寧語にも謙譲語にもなります。単語を見ただけでは決めず、使われ方を確認しましょう。
侍りが丁寧語か謙譲語かを見分ける方法

侍りの敬語の種類を見分けるときは、いきなり主語を探す必要はありません。
まずは、侍りが補助動詞として使われているのか、本動詞として使われているのかを確認します。
この順番を守るだけで、判断しやすい問題がぐっと増えます。
最初に本動詞か補助動詞かを確認する
本動詞とは、それ自体が中心的な意味を持つ動詞です。
侍りが「いる」「ある」「仕える」などの意味を表している場合は、本動詞として使われています。
一方、補助動詞は、直前の動詞や形容詞などに付いて、意味を補う働きをする言葉です。
たとえば、次の文を見てみましょう。
夕顔と申し侍る
この文では、「侍る」の前に「申し」があります。
中心となる動作は「申す」であり、侍りはその表現を丁寧に整えています。そのため、ここでの侍りは補助動詞です。
現代語にすると、「夕顔と申します」となります。
補助動詞の侍り・候ふは、基本的に丁寧語です。
補助動詞なら「~ます」と訳してみる
侍りが補助動詞かどうか迷ったら、現代語の「~ます」や「~ございます」を付けて訳してみましょう。
自然な日本語になれば、丁寧語の補助動詞である可能性が高くなります。
たとえば、次のような形です。
- 申し侍り → 申します
- 思ひ侍り → 思います
- 聞き候ふ → 聞きます
- 悲しく侍り → 悲しゅうございます
補助動詞として使われる侍りや候ふは、前の語が表す内容に丁寧さを加えています。
そのため、侍り自体を「いる」「仕える」と訳す必要はありません。
前に動詞があるからといって、何でも補助動詞になるわけではありません。
文の意味を確認し、侍りが独立して「いる」「仕える」という意味を持っていないかを見る必要があります。
本動詞の場合は現代語訳で分ける
侍り自体が文の中心となる意味を持っている場合は、本動詞です。
本動詞とわかったら、次にどの現代語訳が自然かを考えます。
- 「あります」「おります」と訳せる場合は丁寧語
- 「お仕えする」「おそばに控える」と訳せる場合は謙譲語
ここが、侍りの敬語の種類を見分けるうえで最も大切な分岐点です。
判断の合言葉
「~ます」なら丁寧語の補助動詞、「あります・おります」なら丁寧語の本動詞、「お仕えする」なら謙譲語の本動詞です。
本動詞の侍りを見分けるポイント
補助動詞の侍りは丁寧語と判断しやすい一方で、本動詞は文脈を読む必要があります。
ただし、難しく考えすぎる必要はありません。
侍りが表している内容が、単なる存在なのか、それとも高貴な人に仕えている状態なのかを確認すればよいのです。
「あります・おります」と訳せる場合は丁寧語
人や物が存在していることを、聞き手に対して丁寧に述べている場合は丁寧語です。
現代語訳では、次のような言葉を当てはめます。
- あります
- おります
- ございます
たとえば、物語や手紙の中で「このような物が侍り」と書かれていれば、「このような物がございます」と訳せることがあります。
この場合、物が誰かに仕えているわけではありませんよね。
話し手が、聞き手や読み手に対して丁寧に存在を伝えているため、丁寧語です。
人が主語の場合も同じです。
「人がそこにおります」と、単に存在を丁寧に伝えているのであれば、丁寧語として考えます。
「お仕えする」と訳せる場合は謙譲語
身分の高い人のそばに控えたり、その人に仕えたりする意味で使われている場合は謙譲語です。
現代語訳は、次のようになります。
- お仕えする
- おそばに控える
- 伺候する
謙譲語は、動作をする側を低く表すことで、その動作が向かう相手を高める敬語です。
たとえば、「宮に侍る」が、宮中で高貴な人に仕えている意味なら、謙譲語になります。
このとき敬意を向けられているのは、侍っている本人ではありません。
侍っている人物が仕えている、高貴な相手が敬意の対象です。
主語が人か物かだけでは決められない
侍りの見分け方として、「物が主語なら丁寧語、人が主語なら謙譲語」と説明されることがあります。
確かに、物が「お仕えする」ことはないため、物の存在を述べている場合は丁寧語と判断しやすいでしょう。
しかし、人が主語であっても、必ず謙譲語になるわけではありません。
人について「ここにおります」と丁寧に伝えているだけなら、丁寧語です。
「人なら謙譲語、物なら丁寧語」と機械的に分類するのは避けましょう。
主語は手がかりの一つですが、最終的には現代語訳と場面を確認します。
高貴な人のそばにいる場面かを確認する
謙譲語の侍りには、「高貴な人のそばに控える」という意味があります。
そのため、文中に次のような言葉があると、判断の手がかりになります。
- 御前
- 宮
- 内裏
- 帝
- 中宮
- 殿
ただし、これらの言葉があるだけで謙譲語と決めることはできません。
たとえば「御前に人がおります」と存在を丁寧に伝えるだけの文も考えられるからです。
高貴な人物のそばにいることに加え、「仕える」「控える」という関係が読み取れるかを確認しましょう。
侍りの丁寧語と謙譲語を見分ける3ステップ

ここまでの内容を、実際の問題で使いやすい手順にまとめます。
文章中に侍りや候ふが出てきたら、次の3ステップで確認してください。
ステップ1|侍りの直前を見る
まず、侍りの直前に動詞や形容詞などがあるかを確認します。
前の語が表す動作や状態に、侍りが丁寧さを加えている場合は補助動詞です。
補助動詞と判断できれば、その時点で丁寧語と考えられます。
たとえば「申し侍り」では、「申す」という動作に「侍り」が付いています。
「申します」と訳せるため、丁寧語です。
ステップ2|侍りが独立した意味を持つか確認する
侍り自体が「ある」「いる」「仕える」という意味を表しているなら、本動詞です。
本動詞の場合は、補助動詞のようにすぐ敬語の種類を確定できません。
前後の文章を読み、どの意味が当てはまるかを考えます。
ステップ3|現代語訳を当てはめる
最後に、文脈に合う現代語訳を当てはめます。
| 確認した結果 | 敬語の種類 |
|---|---|
| 「~ます」「~でございます」と訳せる | 丁寧語の補助動詞 |
| 「あります」「おります」と訳せる | 丁寧語の本動詞 |
| 「お仕えする」「おそばに控える」と訳せる | 謙譲語の本動詞 |
この表を頭に入れておけば、敬語の種類を問う選択問題にも対応しやすくなります。
テストで迷ったときの順番
直前の語を見る
↓
補助動詞か本動詞かを決める
↓
本動詞なら「存在」か「仕える」かを確認する
侍り・候ふの例文で敬語の種類を確認
見分け方を覚えたら、実際の例文で確認してみましょう。
古文では前後の文脈によって訳し方が変わりますが、基本的な考え方は共通しています。
「夕顔と申し侍る」は丁寧語
夕顔と申し侍る
この文の中心となる動詞は「申す」です。
侍るは「申す」の後ろに付き、話し方を丁寧にしています。
現代語訳は「夕顔と申します」です。
そのため、侍るは丁寧語の補助動詞と判断します。
なお、「申す」自体は謙譲語です。
一つの文の中に、謙譲語と丁寧語が続けて使われている点に注意してください。
「申し侍る」全体を一つの敬語としてまとめず、「申す」と「侍る」を分けて考えることが大切です。
「物語多く候ふ」は丁寧語
物語多く候ふ
この候ふは、物語が存在することを表しています。
「物語が多くございます」と訳せるため、丁寧語の本動詞です。
物語は人に仕えることができないので、この場合は謙譲語にはなりません。
物や出来事の存在を丁寧に伝えている文では、「あります」「ございます」を当てはめると理解しやすいですよ。
「御前に候ふ」は謙譲語になる場合がある
御前に候ふ
この文だけでは、敬語の種類を完全に決められない場合があります。
高貴な人の御前に控え、仕えている場面なら、「御前にお仕えする」「御前に控えている」と訳し、謙譲語です。
一方、前後の文脈によっては、「御前におります」と存在を丁寧に述べていると考えられることもあります。
短い一文だけで迷う場合は、直前と直後の文章まで読んで、誰が誰に仕えているのかを確認しましょう。
「人侍り」は文脈によって変わる
人侍り
このような短い表現も、前後の内容がなければ判断しにくい例です。
単に「人がおります」と伝えているなら丁寧語です。
しかし、その人物が身分の高い人のもとに仕えていることを表しているなら、謙譲語になる可能性があります。
問題文の一部分だけを見て、主語が人だから謙譲語だと決めないようにしましょう。
丁寧語と謙譲語では敬意の向きが違う

侍りの種類を正しく見分けるには、現代語訳だけでなく、敬意がどこに向いているかを理解しておくことも大切です。
丁寧語と謙譲語では、敬意を向ける相手が異なります。
丁寧語は聞き手や読み手に向けた敬語
丁寧語は、話し手が聞き手に対して、言葉遣いを丁寧にする敬語です。
現代語の「です」「ます」「ございます」と同じように考えるとわかりやすいでしょう。
古文の会話文では、話し手から会話の相手に敬意が向けられます。
手紙や文章であれば、書き手から読み手に対して丁寧に述べている場合もあります。
たとえば、「そのようなことが侍り」とあれば、「そのようなことがございます」と、相手に丁寧に伝えています。
謙譲語は動作の相手を高める敬語
謙譲語は、自分や自分側の人物の動作を低く表し、その動作が向かう相手を高める敬語です。
侍りが「お仕えする」という意味で使われる場合、仕える人物を低く表すことで、仕えられる高貴な人物に敬意を示します。
たとえば、女房が中宮のそばに控えている場面なら、敬意が向けられているのは中宮です。
女房が主語であっても、女房自身を高めているわけではありません。
敬意の向きの違い
丁寧語:話し手・書き手から、聞き手・読み手へ
謙譲語:動作をする人物から、その動作を受ける高貴な人物へ
誰から誰への敬意かを矢印で考える
敬語問題で迷ったときは、頭の中で矢印を描く方法も便利です。
丁寧語なら、次のように考えます。
話し手 → 聞き手
謙譲語なら、次のように考えます。
仕える人物 → 仕えられる高貴な人物
人物関係が複雑な文章では、登場人物の名前を余白に書き、矢印を付けると整理しやすくなりますよ。
侍りの敬語の種類で間違えやすいポイント
侍りは、簡単な判別法だけを覚えると、かえって間違えることがあります。
ここでは、テストや宿題で注意したい点を整理します。
侍りは必ず丁寧語だと思い込まない
侍りは丁寧語として使われる例が多いため、「侍り=丁寧語」と覚えている方も少なくありません。
しかし、本動詞として「お仕えする」という意味を表す場合は謙譲語です。
単語帳に丁寧語と書かれていたからといって、すべての文章で丁寧語になるわけではありません。
単語には複数の意味や用法があります。問題文では、文中での働きを見ることが重要です。
会話文だから丁寧語とは限らない
丁寧語は聞き手に対する敬語なので、会話文に多く現れます。
そのため、「会話文に出てきた侍りは丁寧語」と考えたくなりますよね。
けれども、会話の中で自分が高貴な人に仕えていることを述べる場合は、謙譲語の侍りが使われる可能性があります。
会話文か地の文かは判断材料になりますが、それだけで敬語の種類を確定することはできません。
場所を表す言葉だけで判断しない
「御前に侍り」「宮に侍り」のように、高貴な人を連想させる場所が出てくると、すぐに謙譲語だと考えがちです。
確かに、「御前に控える」「宮に仕える」という意味なら謙譲語です。
しかし、文脈によっては単に「そこにおります」と存在を丁寧に述べていることもあります。
場所ではなく、仕える関係が表されているかを確認しましょう。
敬語の種類と活用を混同しない
問題によっては、侍りの敬語の種類だけでなく、活用形も問われます。
「侍る」「侍り」「侍れ」など形が変わっていても、敬語の種類は文中の意味と働きで判断します。
語尾の形だけを見て、丁寧語か謙譲語かを分けることはできません。
まず敬語の用法を考え、そのあと必要に応じて活用形を確認すると混乱しにくいですよ。
ほかの敬語と一緒に使われることがある
古文では、一つの文に複数の敬語が使われることがあります。
「申し侍る」では、「申す」が謙譲語、「侍る」が丁寧語です。
「侍る」という言葉があるから文全体が丁寧語なのではなく、敬語ごとに種類と敬意の対象を確認します。
敬語が続いているときは、一語ずつ区切って種類を考えるのがコツです。
侍りと候ふに違いはある?
侍りと候ふは、古文の学習では似た敬語として扱われます。
どちらも、丁寧語として「あります・おります・~ます」、謙譲語として「お仕えする・おそばに控える」という意味を持ちます。
そのため、敬語の種類を見分ける基本手順も同じです。
ただし、使われる時代や作品、表記、語感には違いがあります。
学校の定期テストや入試問題で問われる場合は、細かな歴史的変化よりも、文章中での働きを正確に読み取ることが優先されます。
まずは次の形で覚えておくとよいでしょう。
- 侍り・候ふ+前の動作を丁寧にする → 丁寧語
- 侍り・候ふ=あります・おります → 丁寧語
- 侍り・候ふ=お仕えする → 謙譲語
細かな違いを一度に覚えようとすると混乱しやすいので、最初は共通点から整理するのがおすすめです。
侍りの敬語の種類でよくある疑問
侍りは丁寧語と謙譲語のどちらで覚えればいい?
どちらか一方だけで覚えるのではなく、両方の用法があると覚えましょう。
ただし、判別するときは同時に悩む必要はありません。
最初に補助動詞か本動詞かを確認します。補助動詞なら丁寧語、本動詞なら現代語訳で分ける、という順番で考えてください。
この手順を覚えるほうが、「丁寧語か謙譲語か」と最初から二択で迷うよりも効率的です。
補助動詞なら必ず丁寧語ですか?
学校古文の基本的な問題では、侍り・候ふが補助動詞として使われている場合は丁寧語と判断します。
「~ます」「~でございます」と訳し、聞き手や読み手に対する丁寧さを表します。
そのため、テストではまず補助動詞かどうかを確認するのがおすすめです。
「おります」は謙譲語ではないの?
現代語では、「おります」を謙譲表現として意識することがあります。
そのため、古文でも「おりますと訳せるなら謙譲語では?」と疑問に感じますよね。
しかし、古典文法の敬語分類では、本動詞の侍り・候ふを「あります・おります・ございます」と訳す場合、丁寧語として扱います。
現代語の敬語感覚だけで、古文の分類を決めないようにしましょう。
主語が省略されているときはどうする?
古文では、主語が書かれていないことがよくあります。
その場合は、直前の文や会話の流れから、誰の動作かを考えます。
ただし、侍りが補助動詞なら、主語がわからなくても丁寧語と判断できる場合があります。
本動詞であれば、「誰がどこにいるのか」「誰に仕えているのか」を前後の文章から探しましょう。
一文だけでは判断できないこともありますか?
あります。
特に「御前に候ふ」「人侍り」のような短い文は、存在を丁寧に述べているのか、仕えているのかがわからない場合があります。
そのようなときは、問題文の前後を読み、場面や人物関係を確認してください。
情報が足りない一文だけで、無理に敬語の種類を断定するのは避けましょう。
テストではどこに線を引けばいい?
侍り・候ふを見つけたら、まずその語に丸を付けます。
次に、直前の動詞や形容詞に下線を引き、つながりを確認しましょう。
本動詞であれば、主語と、高貴な人物を表す言葉に印を付けます。
余白には、次のいずれかを書いておくと整理しやすくなります。
- ~ます
- あります・おります
- お仕えする
訳が自然に通るか確認してから、敬語の種類を選びましょう。
侍りの敬語問題を解くときのチェックリスト
最後に、問題を解くときに確認したい項目をまとめます。
□ 侍り・候ふの直前に動詞や形容詞があるか
□ 前の語に丁寧さを加えている補助動詞か
□ 侍り自体が「ある・いる・仕える」の意味を持つか
□ 「~ます」と訳せるか
□ 「あります・おります」と訳せるか
□ 「お仕えする」と訳せるか
□ 誰が主語なのか
□ 高貴な人物に仕える場面か
□ 敬意が誰に向けられているか
□ 前後の文脈まで確認したか
すべてを一度に考える必要はありません。
最初に本動詞か補助動詞かを確認し、そのあと必要な項目だけを見ると、時間をかけずに判断できます。
侍りの敬語の種類と見分け方まとめ
「侍り」と「候ふ」は、丁寧語にも謙譲語にも使われるため、単語を見ただけで敬語の種類を決めることはできません。
まず確認したいのは、本動詞か補助動詞かという点です。
ほかの動詞や形容詞などに付いて「~ます」「~でございます」と訳せる補助動詞なら、丁寧語です。
侍り自体が意味を持つ本動詞の場合は、現代語訳を考えます。
「あります・おります・ございます」と訳せるなら丁寧語、「お仕えする・おそばに控える」と訳せるなら謙譲語です。
人が主語だから謙譲語、物が主語だから丁寧語と単純に決めるのではなく、実際に仕える関係が表されているかを確認しましょう。
迷ったときは、「補助動詞か本動詞か」「どの現代語訳が自然か」「誰に敬意が向いているか」の3点に戻ると整理できます。
古文の敬語は、単語を丸暗記するだけでは難しく感じますが、見る順番がわかれば少しずつ解けるようになります。侍りや候ふが出てきたときも、慌てず一つずつ確認してみてくださいね。

