「LINEは11月までにアップデートしないと使えなくなるらしい」そんな声を耳にして、不安になった方も多いのではないでしょうか。
実際に動画やSNSで広まったことで、急いで調べている方も少なくありません。ですが安心してください。すべてのユーザーが一斉に利用停止になるわけではなく、背景にはサポート終了やプライバシーポリシーの変更といった理由があるんです。
この記事では、その経緯をやさしく整理し、Android・iPhoneそれぞれのアップデート方法を手順つきで解説。さらに「アップデートできないときの対処法」や「よくある質問」もまとめました。読み終えるころには、落ち着いて対応できるようになりますよ。
なぜ「11月までにアップデートが必要」と言われるのか
LINEが「11月までにアップデートを」と言われるようになった背景を知ると、慌てずに対応できます。
LINEとヤフーの統合によるポリシー変更
2023年10月、LINEとヤフーが統合し、新しいプライバシーポリシーが導入されました。この統合により、利用規約やデータの扱いが整理され、ユーザーに対してはアプリを開いた際に「新しいポリシーに同意してください」という通知が表示されるようになりました。
同意しないまま利用を続けると、一部機能に制限がかかる可能性があり、結果的に利用できなくなるかもしれないと受け取られたため、不安が一気に広がりました。
さらにメディアやSNSではこの通知が「11月から使えなくなる」という形で拡散されたため、多くの人が慌てて調べるきっかけになったのです。
古いバージョンのサポート終了
LINEは定期的に古いアプリバージョンのサポートを打ち切っており、これはセキュリティや機能の維持のために不可欠な対応です。
過去にも12系のサポート終了が行われ、強制的にアップデートを求められるケースがありました。
今回も2025年11月には「13.20.0以下」が対象となる予定で、この発表が「11月までに更新が必要」と言われる大きな理由となっています。
サポートが切れるとトーク送受信やスタンプ利用など日常的な操作ができなくなる可能性があるため、更新は早めに行っておくのが安心です。
噂と誤解の拡散
SNS上では「11月1日から使えなくなる」という断定的な表現が広まりましたが、実際には「順次サポート終了」や「段階的な機能制限」というのが正しい理解です。
つまり、すべてのユーザーが同じ日に一斉に使えなくなるのではなく、古いバージョンを使い続けている人から順番に利用が制限される仕組みです。
この違いを知らないと過剰に不安になりがちなので、正確な情報を押さえておくことが大切です。
公式の発表とサポート終了スケジュール
正しい情報を知っておけば、不安を必要以上に抱かずに済みます。
サポート終了の対象バージョン
2025年11月上旬で、LINE 13.20.0以下がサポート外になります。対象はAndroid・iPhoneの両方で、スマホの種類や利用環境を問わず一律で影響を受けます。
これはセキュリティ面や最新機能の維持のために欠かせない措置とされており、利用者は最新版へ移行することが強く推奨されています。
サポート対象外になると、アップデート通知が繰り返し表示されたり、一部機能の利用が制限されるなど段階的な変化が起こる可能性があります。
Androidのバージョン別対応表
Androidバージョン | 対応状況 | 備考 |
---|---|---|
Android 7.x 以下 | ❌ 完全非対応 | ログイン・アップデート不可。2023年にLINEサポート終了済み |
Android 8.x~10.x | ⭕ 利用可能(更新非対応の可能性あり) | 今後のアップデート対象外になる可能性あり |
Android 11~13 | ⭕ 現在もサポート対象内 | アップデート・利用ともに問題なし |
Android 14 以降 | ◎ 最新サポート | 長期的に安心して利用可能 |
過去の事例
2024年には12.18.0未満が対象となり、実際に強制アップデートが実施されました。
その際には、古いまま使っていたユーザーが急にログインできなくなったり、トークの送受信に不具合が出るといった声も多く寄せられました。
今回も同様に「更新が必須」になると考えられ、最新バージョンへ移行していないと日常的なやり取りに支障をきたす可能性があります。
過去のケースを振り返ると、対象ユーザーには事前に通知が出され、徐々に利用制限が強化されていく流れが見られました。
注意点
古い端末やOSでは最新バージョンがインストールできないことがあり、その場合は実質的に利用できなくなる可能性があります。
特に古いAndroid機種やiOSのサポートが切れた端末では「最新版を入れたいのにストアに表示されない」という状況が起こり得ます。
このような場合は、端末の買い替えやOSアップデートが必要になるケースも考えられます。
また、十分なストレージ容量が確保できていないと更新が進まないこともあるため、不要なデータを整理して準備しておくと安心です。
誤解されやすいポイント
不安をあおる情報も多いので、正しく理解することが大切です。
「11月ですぐ使えなくなる」は誤解
11月1日から即座にすべてのユーザーが利用停止になるわけではありません。実際には、段階的にサポートが終了していき、古いバージョンを使っている人から順番に影響が出てくる仕組みです。
つまり、新しいバージョンに更新している人は問題なく使い続けられる一方、更新していない人には「一部の機能が動かない」「通知が表示される」といった段階的な変化が現れます。
この点を誤解して「11月からすべて止まる」と思い込む人が多いので注意が必要です。
プライバシーポリシーとYahoo! ID連携は別
「同意=Yahoo!アカウント連携」と思う人もいますが、これは誤解。
プライバシーポリシーの同意とID連携は別ものです。新しいポリシーへの同意はアプリを使う上で必須ですが、Yahoo!アカウントを持っていなくてもLINE自体は継続利用できます。
連携は追加機能を利用する際に便利なオプションであり、必ずしも義務ではありません。
OSや端末の制限
古いスマホやOSでは最新版に対応できず、アップデートができないケースもあるため要注意です。
例えば、古いAndroid端末やiOSのサポートが終了した機種では最新LINEがストアに表示されない場合があります。
その場合は端末を買い替える、もしくは可能であればOSを最新に更新するといった対応が必要になります。
ストレージ容量不足でアップデートできないケースもあるので、不要なデータを整理してから試すと成功しやすくなります。
AndroidでLINEをアップデートする方法
手順を知っておけば、誰でもすぐに更新できます。
ステップ1:Google Play ストアを開く
アプリ一覧から「Google Play」をタップします。ホーム画面に見つからない場合は検索バーで「Play」と入力すると簡単に見つかります。
ステップ2:アカウントメニューを開く
右上のプロフィールアイコンをタップします。ここでは利用しているGoogleアカウントの情報が表示されるので、複数アカウントを持っている場合はLINEをインストールしているアカウントを選んでください。
ステップ3:「アプリとデバイスの管理」を選択
ここから「アップデート可能」なアプリを確認します。
「すべて更新」を選べば一括でアップデートできますが、個別に確認したい場合はアプリごとの一覧を開いてください。
ステップ4:LINEを探して「更新」をタップ
一覧にLINEがあれば「更新」ボタンを押すだけです。更新中はWi-Fi接続を利用するとデータ通信量の節約になります。アップデートには数分かかる場合もあるので、完了するまで画面を閉じずに待ちましょう。
ステップ5:自動更新をオンにする
LINEの詳細ページで「自動更新」を有効にすると安心です。設定をオンにしておけば、今後は自動で最新版に更新されるため、手動で確認する手間が減ります。バッテリー残量が少ないと更新が止まることもあるので、できれば充電しながら行うのがおすすめです。
iPhoneでLINEをアップデートする方法
iPhoneでもやり方はとてもシンプルです。
ステップ1:App Storeを開く
ホーム画面から「App Store」をタップします。もし見つからない場合は、画面を下にスワイプして検索バーに「App Store」と入力するとすぐに探せます。
ステップ2:プロフィールアイコンをタップ
画面右上にあるプロフィールアイコンをタップし、アカウント画面に進みます。ここではApple IDの情報が表示されるので、普段LINEを利用しているアカウントでサインインしているかも確認しておくと安心です。
ステップ3:「利用可能なアップデート」を確認
下にスクロールすると「利用可能なアップデート」が一覧で表示されます。ここにLINEが表示されていればアップデートできます。ほかのアプリも同時に更新したい場合は「すべてをアップデート」を選ぶこともできます。
ステップ4:「アップデート」をタップ
LINEの横にある「アップデート」ボタンを押せば最新版に更新されます。ダウンロードが始まると少し時間がかかる場合があるので、Wi-Fi接続や十分なバッテリーを用意しておくと安心です。進行状況はアイコンで確認でき、完了すると自動でインストールされます。
ステップ5:自動更新を設定
設定 → App Store → 「Appのアップデート」をオンにしておきましょう。これをオンにすれば今後は手動で確認しなくても自動で最新の状態を保てます。通信環境やデータ容量が気になる方は「Wi-Fi接続時のみ更新」を選ぶと安心です。
アップデートできないときの対処法
「更新できない」と焦る前に、次の点をチェックしましょう。
ストレージ不足を解消
不要な写真やアプリを削除して容量を確保します。動画や音楽ファイル、不要なキャッシュデータを整理するのも効果的です。
特にLINE自体もキャッシュが溜まりやすいので、設定からキャッシュクリアを行うとインストールがスムーズになることもあります。
通信環境を見直す
Wi-Fiやモバイル通信を切り替えて試しましょう。可能であれば速度の安定したWi-Fiを使うと成功しやすくなります。
また、ルーターの再起動や別のWi-Fiスポットに接続するだけで解決する場合もあります。
ストアの不具合を解消
Play ストアやApp Storeのキャッシュを消去したり、最新版に更新します。
アカウントから一度ログアウトして再ログインすると解決するケースもありますし、端末を再起動するだけで改善することもあります。
OSを最新にする
古いOSでは最新のLINEが入らない場合があります。設定から更新を確認しましょう。
更新に時間がかかる場合があるため、十分なバッテリーと安定したネット環境を確保してから行うのが安心です。
再インストール(最終手段)
どうしても無理な場合はアンインストール→再インストール。ただしトーク履歴のバックアップを忘れずに。
GoogleドライブやiCloudに事前にバックアップしておくと、再インストール後に復元できるので安心です。必要なスタンプやテーマも再ダウンロードできるので、再設定の手間もあらかじめ把握しておきましょう。
Q&A よくある質問
読者が気になるポイントをまとめました。
Q1:アップデートしないとどうなるの?
A:すぐに使えなくなるわけではありませんが、順次機能制限や利用不可になる可能性があります。
Q2:トーク履歴は消える?
A:通常のアップデートでは消えません。再インストール時のみバックアップが必要です。
Q3:アップデートボタンが出ないのはなぜ?
A:すでに最新版か、端末OSが古く対応外の場合があります。
Q4:AndroidとiPhoneの手順は違う?
A:大きな違いはなく、ストアから更新するだけです。操作画面が異なるだけです。
Q5:強制アップデートとは?
A:古いバージョンが自動で使えなくなり、必ず更新が必要になる仕組みのことです。
まとめ
「11月までにアップデートしないとLINEが使えなくなる」という言葉には、誤解や誇張も含まれています。
ただし、古いバージョンのサポートが終了するのは事実であり、無視していると突然利用に支障が出る可能性もあります。
特に2025年11月には13.20.0以下が対象となるため、早めに対応しておくことが安心につながります。Android・iPhoneどちらも、ストアから数回のタップだけで簡単に更新できるので、難しく考えずに一度確認してみると良いでしょう。
最新バージョンへ更新することでセキュリティも強化され、予期せぬトラブルのリスクを減らすことができます。
また、アップデートを行っておけばトーク履歴や大切な連絡も守られ、安心して使い続けられます。さらに自動更新を設定しておけば、次回以降は手間なく常に最新状態が保てます。家族や友人にも声をかけて一緒に確認しておくと安心です。
ぜひ参考にして、落ち着いて準備してみてくださいね。